細胞は分裂を繰り返す
人生約80年です。
とはいっても、体内すべての細胞の寿命が80年間というわけではありません。脳細胞を除く体内の細胞はすべて、人間が生きている間、何度も生死を繰り返しているのです。この営みが、「新陳代謝」です。
古い細胞が死ぬことで、まったく同じ新しい細胞が生まれるのは、細胞の設計図ともいえる遺伝子(DNA)があるからです。ところが、この過程で狂いが生じ、まったく別物の細胞が産まれる突然変異が起こることがあります。
活性酸素が細胞を“がん化”する
活性酸素は『酸化』という分子レベルの攻撃を行うため、DNAを構成する物質を変質させて、傷をつけてしまうことが可能です。つまり、別の細胞が再生される突然変異を起こす原因のひとつなのです。ただし、突然変異の細胞が産まれただけで、すぐにがんになるということはありません。
発がんのプロセスは、下の図のように3段階あります。この1段階と2段階で、活性酸素が重要な役割を果たしています。
さらに詳しく!
活性酸素は“万病のもと”
そもそも、活性酸素とは?
酸素分子について
活性酸素の種類
活性酸素=免疫
活性酸素の身体への影響
活性酸素と戦う「抗酸化物質」