白畑實隆(しらはたさねたか)教授

アメリカ生物科学誌に掲載

報道番組「きょうの出来事」での『驚異の水』の放送から5年後の1997年(平成9年)5月には、独自の立場で電解陰極水の研究を続けてこられた九州大学の白畑教授が、論文をアメリカ生物科学誌「BBRC(BIOCHEMICAL AND BIOPHYSICAL RESEARCH COMMUNICATIONS)」誌に発表され、諏訪方季氏以来、再び電解陰極水は大変な注目を浴びることになります。
その内容は、
「活性酸素の理想的な消去剤は“活性水素”であると言える。“活性水素”とは、水を電気分解すると、陰極側で生成される還元水中に存在する反応性の高い原子状水素である。」
といったものでした。

カギは、活性力の高い“原子状水素”だ!

そして、この論文発表を機に、水に溶け込む水素が注目されはじめ、「電解陰極水の活性酸素消去能の源は、豊富に溶け込んだ“水素(活性水素)”によるもの」ということを強調するために、電解陰極水(電解還元水)のことを、「水素豊富水」、あるいは、「活性水素水」と呼び始めたことがきっかけとなり、“水素水”という呼称が使われ始めました。
白畑教授が“活性水素”に関する論文を発表された当初、「反応性が高く、存在時間が極端に短い原子状水素が、水の中に単体で存在することは有り得ない」という反論が起こります。そして、その後の白畑教授の研究により、2002年(平成14年)に「陰極水中に電極から溶出した金属ナノコロイドが、“活性水素”のキャリヤー(運搬者)となり、ドナー(供与者)として機能する」との新たな論文とともに、その検出法を水素ラジカルの検出方法、及び定量分析方法として特許公開されました。
白畑教授が2003年(平成15年)に執筆された自らの著書『人間の体に「本当に良い水」はこれだ!』の中で、「実験室レベルの研究では、単に水素ガスを充填した水では還元作用を示さなかった」と記されており、水素分子ではなく活性力の高い“原子状水素”が存在しなければ充分な還元力を持った水にはならないとしています。

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