太田成男(おおたしげお)教授

太田成男教授の略歴

1974 東京大学理学部卒業
1979 東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了

太田成男教授の功績

2007年(平成19年)5月にアメリカの科学雑誌「Nature Medicine」にて発表された日本医科大学大学院 細胞生物学の太田成男教授らによる「強い酸化力でタンパク質や遺伝子の本体であるDNAなどにダメージを与え、がんや多くの生活習慣病を引き起こすとされる活性酸素を水素ガスで効率的に除去できることを動物実験で突き止めました。

太田教授が行った動物実験では、数匹のマウスを使い、脳への血流を90分間止め脳梗塞状態にし、
1.直後に水素濃度2%のガスを吸わせたマウス
2.処置をしないマウス
に分類して、経過を観察されました。
処置をしないマウスは、足が動かない等の症状が見られました。しかし、水素ガスを吸わせたマウスは、なんと両足を動かせるまでに回復したのです。脳の損傷率を比較すると、水素ガスを与えたマウスが、処置をしないマウスに比べて損傷率が半分以下という結果が表れたそうです。

研究の結果、細胞を傷つけやすい『ヒドロキシルラジカル』という種類の活性酸素が、ごくわずかの水素で、およそ60%除去されることが分かったのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です