酸素分子について

強引な酸素分子

酸素分子は、他の分子に結びついたり電子を奪ったりする性質があります。これが、酸化といいます。これは、核の周りを飛び回っている電子のせいなのです。電子にはカップルで飛び回りたい習性があるらしいのです。
ところが、酸素の場合、分子になってもハ ンパ者が生じてしまいます。ハンパ者は相手を探して飛び回り、見つけ次第強引に結びついていくというわけです。

酸素分子


酸素原子が持つ電子は8個です。この8個で、5つの軌道を回らなくてはならないというルールがあります。このため外側の4、5軌道の電子は、1個ずつ孤独に回るしかないのです。


2つの酸素原子の孤独な電子がくっついて酸素分子となります。それでも、2個の電子が余っている状態です。余った電子はそれぞれペアを探そうと必死なのです。

酸素の強引さが、活性酸素へのきっかけ

酸素分子中のハンパな電子が、ペアを探そうと必死になった結果できてしまうのが4種類の化合物です。
これらが総合して活性酸素と呼ばれています。
図を見て分かる通り、分子構造は本来の酸素分子とそれほど大きくは違いませんが、酸素分子以上に不安定かつ強引な性質を持ちます。
このため、糖質、脂質、アミノ酸など、各器官を構成する分子を酸化するなどして、体内に悪影響を与えてしまうのです。

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