ねずみ講とは

ねずみ講とは

MLM(ネットワークビジネス、連鎖販売取引)関係の話になると必ず、「それって、ねずみ講だよね」って言われたりします。
しかし、その言葉を言った人も、それを言われた人も実は、ねずみ講のことをあまり知りません。

ねずみ講とは一体どんなものなのでしょうか。

まずは、その正体について正確に知っておく必要があるでしょう。

講とは

法会の一種であり、経典を講じる法会のことを指します。講会(こうえ)とも呼びます。転じて、民俗宗教における宗教行事を行なう結社のことです。またその行事・会合のことでもあります。講社(こうしゃ)ともいいます。
さらに転じて、相互扶助的な団体や会合のことでもあります。

お伊勢講は、知っていますか?

「東海道中膝栗毛」 十返舎一九の滑稽本で、 弥次さん 喜多さんで有名な、江戸時代のベストセラーですが、これは、お伊勢講のことを今に伝えています。

無尽講(むじんこう)は、知っていますか?

江戸時代に発達した日本独自の直接金融を元にした金融機関です。現在地方銀行の、ほとんどが、この無尽講を基礎としています。

頼母子講(たのもしこう)は、知っていますか?

江戸時代に発達した日本独自の直接金融を元にした同業者間金融機関です。現在の第二地方銀行や信用金庫や信用組合のほとんどが、この無尽講・頼母子講を基礎としています。
日本は、世界で初めて先物相場(米相場)を大掛かりに動かしていた国です。金融に関して、江戸時代は、世界で一番発達していました。
その中で、マネーゲームの要素で始まったのが、ねずみ講です。現在は、もちろん、違法です。

ねずみ講=無限連鎖講

ねずみ講というのは、メンバーに金品を出させてグループを作り、新しいメンバーが加入する度にそのメンバーから取った金品をグループ内で分配する仕組みで、法律上は無限連鎖講といわている違法行為です。

具体的な例をあげてみましょう。

例えば、Aさんが創始者となって2人のメンバー、BさんとCさんを勧誘します。
BさんとCさんには入会金をそれぞれ2万円ずつ支払わせ、さらにそれぞれ2人のメンバーを勧誘するように指示します。
BさんはDさん・Eさんを、CさんはFさん・Gさんを勧誘し、それぞれに2万円ずつ支払わせます。

このようにして集まった入会金を、創始者や初期のメンバーで山分けし、更に新しいメンバーをどんどん勧誘する・・・ということを繰り返すのがねずみ講です。

利益の分配方法には色々なパターンがありますが、儲かるのは創始者や一部の人間だけで、最後に参加したメンバーは参加費を支払うだけで何の利益も無いことがお分かりでしょうか。
どんなに参加する人が多かったとしても人口そのものに限りがありますから、このシステムはいつか必ず破綻します。

仮に『1人が2人のメンバーを勧誘する』ということを1日1回行い、日本の全人口が同じねずみ講に参加した場合、その全員がメンバーになるのに1ヵ月もかからないのです。
結果として、一部の人間だけが大きな利益を得て残りはほとんどは被害者となります。
しかも『誰でも儲かる』というようなウソでメンバーを勧誘していくわけですから、これは明らかな詐欺行為なわけです。

手口は次第に巧妙化・ハイテク化

一方的に金品を集めるだけではすぐにねずみ講だとバレてしまうので、最近は見せかけの商品を販売するような形をとって商行為に見せかけたり、参加費のすい上げに制限を設けることで『無限連鎖講ではない』と主張するなど、その手口は次第に巧妙になってきています。
またインターネットの普及に伴って、友人・知人を勧誘するというねずみ講従来の勧誘スタイルから、不特定多数のメールアドレスに勧誘のための文面を送りつける“スパム”などの方法が用いられることも多いようです。
仕組みさえ分かっていれば参加しない方が良いのは明らかですが、悲しいかな我々は『儲かる』という言葉にことさら弱いですよね。
現に1997年のアルバニアでは、ねずみ講をめぐって国家規模での暴動も発生しています。
怪しいマネーゲームには、くれぐれも参加しないように気をつけましょう。

さらに詳しく!

連鎖販売取引の特定商取引法上の定義
化粧品と薬事法
薬事法
医薬品等適正広告基準
講とは
お伊勢講
無尽講(むじんこう)
頼母子講(たのもしこう)
MLAの発明者(大番利一氏)